箱根駅伝、ニューイヤー駅伝、各マラソンレース・・・
テレビ観戦するときに市民ランナーでしたら、選手の足もとを気にして注視してしまいますよね?
そう、
「あの選手はどのシューズを履いているんだろう?」
というところ。
しかしっ・・・
テレビ画面でシューズを判別する難しさ
トップレベルの選手たちはとんでもないスピードで走っていますから、止まることのない足をどんなに凝視してもリアルタイムでシューズの種類を確実に見分けるのは容易ではありません。
なので、カラー(色)や形状で判別するしかないのですが・・・
2021年は、これまでのように「ヴェイパーフライまたはそれ以外」のようなわかりやすい状況ではなく、非常に似た色のアルファフライが登場してきました。
そこで、ここでは、NIKEのシューズを中心に今年のメジャーな駅伝やレースで履く選手が多いであろうと予想されるシューズを見分けるコツを解説しています。
また、絶好の判別ポイントも最後にご紹介!
(2020年12月末時点の情報。男子選手を対象。)
【デザイン面】アルファフライとヴェイパーフライを見分けるコツ
アルファフライとヴェイパーフライには大きな違いが1つあります。
そう、デザインにおける最大の見分けるポイントが、NIKEロゴマーク。
アルファフライは、ナイキの大きいロゴマークがシューズの外側に配置されています。
一方、ヴェイパーフライは、このロゴマークが内側に配置されています。
これが遠くから見分ける時の最大の判別ポイントです。
いくら厚底といっても、底の厚さはテレビ画面では確認しにくいです。
(よほどはっきり映っていないと)
デザイン面での判別ポイントはこのロゴマークぐらいですね。
ただ、結局のところ走行中だと見分けるのはかなり難しいですね。ロゴマークの位置を見るのは実際はほぼ不可能ですヽ(^。^)ノ
【カラー面】アルファフライとヴェイパーフライまたはその他のシューズを見分けるコツ
それでは、最も現実的な色での見分け方をまとめました。
テレビやスマホなどの画面越しで見分けることを想定しています。
ブラック×グリーン(黒色がメイン)の場合
アルファフライ
大迫傑選手が2020年3月の東京マラソンで日本新を出した時のカラーですね。
最初に見たときには「厚底すぎる!!」と衝撃を受けました。
ヴェイパーフライ
黒に緑が見えれば、このどちらかでしょう。
ところが、ヴェイパーフライには次の↓真っ黒もあるのです。
緑がなくて、完全ブラックとホワイトだったら、ヴェイパーフライでしょう。
判別するのは至難の業ですがw
オレンジよりのレッド(若干ピンクにも見える)の場合
ブライトマンゴーという色ですね。
これは見分けるのが非常に難しい。
なぜなら、アルファフライとヴェイパーフライの両方にあるカラーだから。
見分け方は、上記画像の通り、アルファフライの方が濃いです(笑)
ムリですね、はっきり判別するのは(笑)
蛍光ピンクの場合
もう完全にピンクだなとわかる場合は、おそらくヴェイパーフライで間違いないかと。
2019年9月のMGCで話題になったカラーですね。すでに懐かしい。
このピンクは一番見分けやすいかもしれません。
ホワイト(白色がメイン)の場合
ホワイトも見分けるのが難しいっ!!
アルファフライの白系カラー
フラッシュクリムゾンとNIKE公式には記載されています。
さらに、キプチョゲモデルなんてのもあります。
ヴェイパーフライの白系カラー
こちらもフラッシュクリムゾンあり。
アルファフライと見分けるのは超困難。
そして、最新色のレーサーブルー。
ホワイトの中に若干の青と黄色が…画面越しで判別できるでしょうか。これも見分けるのが難しそう。
蛍光黄緑の場合
はっきり蛍光の黄緑だとわかる場合は、ヴェイパーフライの可能性が高いです。
ヴェイパーフライ ネクスト%が初めて出たときのカラーですね。
私は個人的にこのカラーが一番好きです。
ただ、もうこの色を履いている選手はあまり見なくなりましたね。通販でも新品は手に入りません。
左右非対称のオーロラ/クリムゾンカラーの場合
2020年箱根を席巻したカラーですね。
このシューズで数々の区間新が生まれました。
こちらも、だいぶ履いている選手は少なくなりましたが、2021年もまだ使用する選手はいるはずです。
私もまだ使わずに1足保管しています(笑)
左右非対称デザインというナイキらしい尖った配色ですね。
黄色系カラーの場合
ボルトカラーというらしいです。
黄色っぽいなんともいえないマルチカラーです。
2020年の12月発売なので、このカラーならアルファフライで間違いないと断定できます。
2021年のニューイヤー・箱根ではこのシューズが一番多くなるでしょうか。
ただし、黄色の場合は、ナイキ以外の可能性があります。
アディダス(adidas)のアディゼロ アディオスプロ
蛍光イエローの場合は、アディオスプロの可能性も高いでしょう。
(画像出典:アディダス公式)
キビウォット・カンディエ(ケニア)がハーフで世界新記録(57分32秒!!!)を出した時に使用していたシューズです。
(画像出典:アディダス公式)
5本指カーボンで着実に支持を集めています。
このシューズはニューイヤー、箱根でもナイキに次いで使用する選手が多いはずです。
アディオスプロには、過去にホワイトやピンクも出ていたので、ナイキっぽくないなと感じたら、アディダスの可能性が高いですね。
えっ、日本メーカーのシューズは??
ミズノ(MIZUNO)
(画像出典:ミズノ公式)
本番レースで使用される可能性が高いのはミズノでしょうか。
2020年箱根の10区で創価大学の嶋津選手が区間新を出した時に、「あの白いシューズは何?」ということで話題になりましたね。
(ウェーブデュエルネオのプロトタイプでした)
1~9区までの区間賞がすべてヴェイパーフライというなか、10区のみミズノが一矢報いた形になりました。
2021年はブルーのウエーブデュエル NEOを履く選手はいるのでしょうか。
(ハイカットとローカットあり)
より厚底のレッド×ブラックのウエーブデュエルNEO SPを使用する選手は見られるのではないかと思います。
(画像出典:ミズノ公式)
アシックスは厳しいと言わざるを得ない
メタレーサーを発売してしばらく経ちますが、近年トップレベルのランナーが本番レースでアシックスを履いているのをほとんど見たことがありません。
有名な選手で履いているのは川内優輝選手ぐらいでしょうか。
ただ、川内選手はメタレーサーではなく、ソーティの特注っぽいですね。
その他のシューズメーカー
その他、少数ですが履く選手がいるかもと予想されるのが、
- ニューバランス(New Balance)
神野大地選手や女子選手に愛用者がいます。 - デサント(DESCENTE)
- HOKA ONE ONE(ホカオネオネ)
といったメーカー。
以上が、2020年12月末時点での市販シューズにおける見分け方や予想です。
ナイキの厚底登場以降、トップレベルの選手でも市販品を履くようになりましたから、そこは市民ランナーとしては参考にできるため、うれしいところ。
まれにプロトタイプ(試作品)などを特別に提供してもらって履く選手もいますから、「どの選手がどのシューズで走るのか」も楽しみの1つですね。
【最後に】シューズを見分けやすい場面
駅伝の場合、
- 1区や箱根6区のスタート前
- 中継所のタスキを渡す、もらう前
- 中継所でタスキを渡した後
テレビに足もとがはっきり映る可能性が高いです。
リアルタイムで確実に見分けるなら、この瞬間しかありません。
それでも、応援している選手や好きな選手が何を履いていたかわからなかった場合は、
- TwitterなどのSNSで本人や誰かがアップしている画像を探す
- 後日、陸上競技マガジンなどで静止画像を見る
といった方法でシューズを見分けることができます。
特に、陸マガの画像はキレイで見やすいので一番確実です。
陸上長距離やマラソンのシューズがここまで多彩なカラーで話題を集めるなんてほんの4年ぐらい前までは考えられないことでした。
リオのオリンピックのときにシューズなんてほとんど話題になっていません。
ヴェイパーフライ4%が出たのも2017年のことでした。
いろいろなメーカーやカラーのおかげで、長距離のテレビ中継を楽しむ要素が増えましたよね。
はたして2021年はどんなシューズが登場するのでしょうか?
記録や順位と同じくらい、「どのシューズで走っていたか」に注目していきます!
※NIKEシューズの画像出典:https://www.nike.com/jp/
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