キロ3分でフルマラソン(42.195km)を走り切るバケモノ(怪物)達の外見的なすごさ。

キロ3分で走るトップランナー ランニング関連コラム

(画像出典:月陸オンライン様)

市民ランナーなら、テレビ放映されるトップレベルのマラソンレースを興味深く見ている方が多いでしょう。

先日の鈴木健吾選手が日本新を出した琵琶湖マラソンもNHKが放送していたので実に見やすかった!
(こういうときはNHKがいい)
最近は、ネットに同時配信してくれる場合も多いため、かなり便利になりましたよね。

私も男子のマラソンレースはほぼリアルタイムでチェックして楽しんでいます。
キロ3分ジャストでフルを走り続けるなんて信じられないと毎回思わされます。

当たり前の計算ですが、1キロあたり5秒遅れただけで、42×5秒=210秒=3分半も遅れてしまう。
3:00/kmなら、2時間6分35秒ですが、
3:05/kmだと、およそ2時間10分05秒にまで落ちてしまう。サブ10すらできない。
死ぬほど過酷な世界。

テレビじゃすごさが伝わりにくい

マラソンレース観戦中にいつも思うこと。
それは、テレビではスピード感が伝わりにくいこと。

中継バイクで並走してくれる場合は伝わる場合がありますが、それ以外はあまり臨場感がない。
実際、陸上にそれほど興味のない家族はなんとなく見ているだけでそれほどすごさを実感していないことに気づきます。

それどころか「あれ?朝からスタートしてまだ走ってるの?」なんて言ったり・・・

給水も至難の業

市民ランナーなら、キロ3分で走りながら、給水していることのすごさに驚いた経験がある方も多いはず。

いくら取りやすく工夫したスペシャルドリンクとはいえ、個人的にキロ3分で走りながら給水しろと言われたら、かなりの給水のための練習を積まないとできる気がしません。
紙コップだったら、間違いなくぶちまけて鼻に入り、水中にいる気分を味わえます。

そりゃ、給水テーブルに近づくリズムが少し乱れただけで、取り逃したり、転んだりするのは当たり前ですよね。

鈴木健吾選手も36キロで取り損ねたことをむしろ前向きに捉えてスパートをかけています。
あの時普通に給水できていたら、4分台はなかったかもしれません。

単純な走力だけでなく、そこにもすごさがあります。

大迫傑選手を例に、テレビではわからないすごさをご紹介

前日本記録保持者の大迫選手がキレイなフォアフットで走ることは有名ですよね。

でも、普通の映像を見ているだけでは絶対にわからない筋肉の動きがあるんです。
まずは、こちら↓の動画をご覧ください。

東京マラソン2020で当時の日本記録を出し、オリンピック代表を決めたレース。
(Haru3さんの動画を引用させていただきます)

はいっ、気づきましたか?

えっ?何が?
と思われた方は、特に動画終盤のスロー映像をもう一度ご覧ください。

 

おわかりいただけただろうか?

太ももに注目!

脚を接地して離したときに、太ももがバンッ、バンッと一気に肥大化しているのがわかりますか?

瞬間的に1.5倍ぐらいに太ももが肥大化しています。

接地時に太ももや脚全体に一気にエネルギーというかパワーが投下され引き締まり、脚を地面から離すと反発とリラックスして一瞬肥大化する⇒元に戻る⇒また接地する。その繰り返し。

普通に走っているだけで、人体が力を切り替えていることがわかりますね。

この動画は本当にありがたいです。
トップレベルのランナーの筋肉はこんなふうに収縮と肥大をくり返していることがよくわかります。
さらに、大迫選手がハーフタイツスタイルなのでより確認しやすい。

高校生のときから陸上部だったので、いろいろなレースをテレビ観戦してきましたが、マラソンレースで選手を拡大してスロー映像を流してくれる機会なんてほとんどないため、今になって初めて気づきました。

一般の市民ランナーではスピードが遅く、ここまではっきり確認できないはずですので、すごいとしかいいようがない。

キロ3分、このときの大迫選手のタイムは平均ペースが2分58秒4ですので、1歩1歩にいかにパワーを使っているか、わかりますね。

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