「身長が高いと長距離(マラソン)ランナーは不利なのか」を考える

身長とランナーの関係 ランナーの疑問

ランナーなら1度は気になったことがありますよね?

身長と走力の関係。

一般的に長距離(マラソン)ランナーは背が高い選手が少なく、175cm以下が圧倒的に多い

もちろん、人それぞれな部分もありますが「身長が高いと不利なのか?」に焦点を絞ってみていきます。

【軽く結論】身長が高いと、一般的には体重が重くなるため不利

様々な角度から検証した結果、

「身長が高い=不利」なのではなく、

「身長が高いと、一般的には体重が重くなるため不利」

というのが一般の市民ランナーレベルにおける結論ですね。

特に、毎日激しく練習しない社会人ランナーの方でしたら、現役の学生時代よりも体重が重いはず。

ということは、

背が高くても、体重の管理ができていれば不利ということはほとんどない

です。

 

私も178cmありますが、身長で不利とは思いませんし、言い訳にもしたくないです。

ストライド走法でピッチが少なく済みますし。

強いて言うなら、上り坂が苦手なような(笑)
脚が長いと上りでは少し不利な気が(気のせいですかね)。
長身ランナーの方、いかがでしょうか?

 

「身軽=速く動ける」というのは間違いありません。
背が高くても、体重が一定以下であれば身軽と言えます。

実際、長身ランナーがトップレベルにもちゃんと存在するのが、人間のおもしろいところ。

※ただし、全員トップレベルなので体重は超軽い!!

185cm以上の有名選手(引退した選手も含む)

高岡寿成 選手

高岡寿成

186cm/64kg

長身ランナーといえば、まずはこの方ですね。

一時期、3000m・5000 m・10000 m・マラソンのすべてにおいて日本記録保持者だった怪物ランナー。良い意味でバケモノです!

高身長を活かした大きなストライド&ヒールストライクが印象的でした。

【引用・出典】

カネボウ陸上競技部

日本陸連 選手名鑑

 

坂東悠汰 選手

坂東悠汰

190cm/65kg

はい、きました190cmオーバー!

バリバリの現役選手です。
初めて見たときは、「うんっ?法政大学にかなりデカいのがいるぞ?」とびっくりしましたね!

2018年のクロスカントリー日本選手権で優勝しており、「あっ、こんなに大きくてもクロカン走れるんだ」と衝撃を受けました。

【引用・出典】

富士通陸上競技部

 

180cm以上の有名選手

上野裕一郎 選手

上野裕一郎

183cm/58kg

近年の長身ランナーでまず名前が挙がるのがこの方ですね。

実業団・大学時代もすごいですが、全国高校駅伝1区(10キロ)のあの28分54秒はものすごい衝撃でした!!

1区を初めて28分台で走った日本人高校生が上野裕一郎選手です。
※2019年の第70回大会でなんと28分台が7人も!それまで上野裕一郎選手、ただ1人でした。

【引用・出典】

日本陸連 選手名鑑

 

堀尾謙介 選手

堀尾謙介

183cm/61kg

学生選手として唯一、MGCのファイナリストになりましたね。

メガネ姿が記憶に新しい選手です。

【引用・出典】

MGCオフィシャルサイト

4years

 

以上のように、やはり180cm以上となるとかなり少ないです。

歴代で見れば、ほかにもいらっしゃいますが、数えるほどです。

また「178cm以上180cm未満」または「大学生」まで含めるともう少し増えますが、それでも少ないです。

MGCファイナリストでいくと、

佐藤悠基 選手179cm

のみ。

ただ、これは、そもそも日本人男性の平均身長(約171cm)よりもはるかに高いので、一般的に少ないだけでは?という疑問も出てきます。

 

単純に駅伝やマラソンレースを見ていてもあきらかに少ない

175cm以上ある選手がテレビに映ったら「おっ、背が高いな」と思って目を留めることがありますが、それも本当に時々なので、身長が高い選手は少ないと言えますね。

マラソンやトラックレースでは頭1つ抜けて見えるので、すぐにわかりますよね。

しかし、これから平成・令和生まれがメインになると変わってくる気配もあります。
平成生まれは、手足が長い子が多い、あきらかに!

 

幼少期&中学ぐらいから長距離をしていると背が伸びにくくなる

長身が少ない理由として、これが一番、有力な気がしています。

実際、持久系の競技でなければ、スポーツ選手は背が高く・ガッチリしているのが普通です。
特にプロ野球選手などは顕著。180cm以上が珍しくない。

一方、ランナーは筋肉がつかず、ガリガリの選手がほとんど。

成長期から長距離に力を入れているとエネルギー(タンパク質やカロリー)の消費が激しいため、背が伸びにくくなるという説があり、かなり有力な説だと実体験からも感じています。

 

 【別の視点】身長が高いと不利というよりは、特に有利な点が無い

これが今回のリサーチで最も腑に落ちた視点です。

同じ距離を、同じようなスピードで走るレースにおいて、有利な点がほとんどないですね。

180cm以上といった恵まれた体格が生かされず、もったいない気がしてきます。

とはいっても、バスケットの世界では180後半あっても、高いほうではないのでなんともいえないところ(^^)/

 

【最大のメリット】身長が高いとシューズが手に入りやすい

高身長の最大のメリットとしては、ランニングシューズが手に入りやすいです。

男性ランナーの平均身長だと、おそらく25.5~26.5cmあたりが一番のボリュームゾーンなので、足のサイズが27cm以上あると一気に在庫が減りにくくなります。
(あっ、身長2mとかサイズ30cm以上だと話は別ですw)

2017~2018年のヴェイパーフライ争奪戦で身を持って実感したので間違いないです(笑)

なかでも、27.5~28.5cmぐらいのサイズは在庫が豊富で買いやすい。

 

以上、最初に出した結論の通り、高身長のトップランナーもいるため、身長だけで考えるなら不利ということはないです。

さらに、

長距離をしていても身長が伸びるプラスの要素がないため、175cm以下の選手が圧倒的に多い

とも言えます。
(上記の選手たちも、ほかのスポーツをしていればもっと高くなった可能性があります)

つまり、問題は身長ではなく、

体重

です。

体重の場合は、走力に露骨なほど影響します。

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